ダサピンクとトラクター
今日夕食を取りながらローカルニュースをみていたら、女性向けのトラクターのお披露目会のニュースをやっていました。
女性が乗るということに主眼をおいて開発されたというトラクターは様々な女性からのリクエストを元に、日焼け用にサンバイザーがついていたり、長時間座っても辛くないようにエアクッションの座席になっていたり、ドリンクホルダーをつけたりと徹底的に女性向けに作ったそうです。
そこまではなんとも思わずにみてたのですが、車体のカラーを女性向けに白地にピンクのリボン?っぽい曲線でかわいらしさを出していますみたいなナレーションが入って、
その紹介の後にプロジェクトリーダーっぽい男性が「当社のカラーは青なのですが、女性はこういうのが好きかなと思って思い切って色を変えました」とインタビューに答えていて、機能は女性の意見を聞いたのに何故カラーは聞かなかったのだろうと不思議に思っていました。
実際に試乗会に来ていた女性は「ハンドルが軽くて運転しやすい」「乗りやすい」と答えていて色はどうですか?と聞かれると「かわいらしくていいんじゃないですか」と完全にどうでもよさそうな返答をしていたのでああやっぱそうなっちゃうんだなと。
そのままテレビをみているとこの女性向けトラクターは女性よりも高齢者の男性に評判がよかったと話が続いていっていよいよこのピンクの行き場がなくなっていって凄い!って特集のはずなのに私にはやっちまった案件にしかみえなくなってしまいました。
多分普通にこれを見てた人はそんなこと思いもしてないですよね。
はてな界隈でダサピンク騒動があって色んな記事を読んだからあれ?って思っちゃうってやつですよねこれ。
そいで長時間乗っても疲れないようにとか乗りやすいようにという対策は普通のトラクターでも改良されているはずだと私は思っていたのですがどうやらそうでもないらしくテレビに映っていたおじいちゃんたちは「こりゃええ乗りやすい」「腰が楽や」等大絶賛して「これほしい!」と言ってました。
これだけ日本の農業は高齢化が深刻だってやってるのにそこのニーズ拾ってなくてどこ拾ってんだとびっくりしました。
ニーズ拾うのって難しいんだなあとしみじみ思いました。